1990年代に入ると、山口智子はフジテレビやTBSのゴールデンタイムを牽引する「高視聴率の女王」として君臨します。彼女が演じる役柄は、単なる受け身のヒロインではなく、自分の意見をしっかりと持ち、喜怒哀楽をストレートに表現する自立した女性像ばかりでした。
1993年のTBS系ドラマ『ダブル・キッチン』では、故・野際陽子との小姑・嫁姑バトルをコミカルかつリアルに演じ、最高視聴率31.8%を記録。続く1994年の『29歳のクリスマス』では、仕事や恋愛、友情の間で葛藤するアラサー女性の本音を体現し、同世代の女性たちから圧倒的な共感と支持を獲得しました。
そして1996年、木村拓哉とW主演を務めた『ロングバケーション』は社会現象を巻き起こします。最終回視聴率は驚異の36.7%(瞬間最高43.8%)を叩き出し、「月曜日の夜は街から女性が消える」とまで言われました。劇中で見せた無造作なショートボブやカジュアルなスタイリングは、当時の女性たちのファッショントレンドを決定づけました。