北欧のヴィンテージ品がこれほどまでに支持される最大の理由は、現在の木工家具では再現が極めて困難な上質素材とクラフトマンシップにあります。1950〜60年代を中心とするミッドセンチュリー期、デンマークをはじめとする北欧諸国では、現在ワシントン条約などで伐採や輸出入が厳しく制限されている最高級のミャンマー産チーク材やローズウッド材が贅沢に使用されていました。
厳しい冬を家の中で快適に過ごす知恵から生まれたデザインは、人間工学に基づいた極上の座り心地や使い勝手を誇ります。機械による画一的な大量生産ではなく、家具職人(キャビネットメーカー)が手作業で組み上げた接合部は驚くほど強固です。使い捨ての家具とは一線を画し、「経年変化(パティナ)によって価値と風合いが増す」という唯一無二の魅力が、目の肥えたインテリア愛好家を惹きつけて止みません。