「愛犬の口が臭う」「歯ぐきが赤く腫れている」。そう感じて動物病院やサロンに足を運ぶ飼い主は多い。犬の8割以上が3歳までに歯周病の兆候を示すとされるなか、歯石除去(スケーリング)はごく一般的な処置として定着した。しかし、それが命に関わる事態へと急転するケースが存在する。
死亡事故につながるルートは大きく分けて2つある。ひとつは、動物病院で行われる「全身麻酔下でのスケーリング」に伴う麻酔偶発症だ。もうひとつは、トリミングサロンや個人施術者によって行われる「無麻酔での歯石除去」における物理的事故やショック症状である。どちらの手段にもそれぞれ特有のリスクが存在し、完璧にゼロにすることは不可能だ。