緑豊かな栃木県高根沢町に位置するこの神社は、平安時代初期の昌泰2年(899年)に鎮座したと伝わる屈指の古社だ。伝統ある神社本庁の傘下に属する格式高い神社であり、主祭神である中筒男命をはじめ、安産や勝利の神として知られる神功皇后らが祀られている。
悠久の歴史を持つこの場所が、一体なぜ「バイク神社」として全国に名を轟かせるようになったのか。きっかけは、神社側が二輪車特有の事故リスクに着目したことだった。四輪車とは異なるライディングの特性に寄り添い、ライダーの無事を切に願う独自の取り組みを始めたことで、その名は口コミで瞬く間に広がっていった。
日本古来の神道の精神に基づきながら、現代のモビリティ社会のニーズに柔軟に応えたこと。これこそが、他にはない唯一無二の立ち位置を確立した最大の秘密と言える。