心理学の世界でも、言葉の出だしに表れる無意識の反応についての研究が盛んに行われている。日本心理学会などの研究報告を紐解くと、人間の脳は予期せぬ情報や自分と異なる意見に対して、まず警戒信号を出す仕組みになっていることが分かる。
脳が情報を処理する際、自分がすでに持っているフレームワークと一致しない場合、一時的な防衛反応として言語野が否定形を優先して選択してしまうことがある。つまり、意図的な悪意ではなく、脳の緊急避難的な処理プロセスが「いや」という一言を生み出しているのだ。
しかし、生物学的な反応だからといって放置していいわけではない。メンタルヘルスの観点からも、自身の発言パターンを客観視し、コントロールする意識が不可欠となる。