肌に異物を注入する以上、医療的なリスクは無視できない。タトゥーや刺青を入れることで、将来的にMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けられなくなるリスクが指摘されてきた。インクに含まれる金属成分が磁場に反応して熱を持ち、火傷を引き起こす可能性があるためだ。また、肝炎などの感染症リスクや、アレルギー反応の懸念も依然として存在する。
こうした懸念に対し、近年では医療用にも対応した金属フリーのインクや、特定のレーザーを照射することで簡単に分解・消去できる「スマートインク」の開発が世界中で進んでいる。入れるハードルだけでなく、「消すハードル」を下げる技術革新が、今後のタトゥー文化のあり方をさらに変えていくかもしれない。