イカの寄生虫は食べても平気?白い糸の正体と安全な刺身の食べ方

イカの寄生虫は食べても平気?白い糸の正体と安全な刺身の食べ方

イカの寄生虫は食べても平気?白い糸の正体と安全な刺身の食べ方とはどんな影響があるのか? 背景や要点を簡潔に解説します。

生きたアニサキスを誤って摂取してしまった場合、発症する病態は主に「急性胃アニサキス症」です。食中毒としての潜伏期間は食後2時間〜12時間程度(大半が8時間以内)で、波のある周期的な激しい上腹部痛、悪心、嘔吐が突発的に現れます。

この激痛は、虫体が胃壁に物理的に噛み付くことによる痛みだけではなく、アニサキスの分泌物に対する即時型アレルギー反応によって胃粘膜が激しく炎症・浮腫を起こすことが主因です。稀に食後十数時間から数日を経て下腹部に激痛が走る「腸アニサキス症」に移行する場合があり、こちらは腸閉塞や腹膜炎を引き起こす恐れがあります。

さらに、春の味覚として人気のホタルイカに潜む旋尾線虫(せんびせんちゅう)は、アニサキスよりも微小ながら凶悪です。幼虫が腸壁を突き破り、急性腹症(腸閉塞)を引き起こすほか、皮下に侵入して皮膚がミミズ腫れのように赤く腫れ上がる「皮膚爬行症(ひふはこうしょう)」を発症させる事例が報告されています。

激痛が生じた際の治療法としては、消化器内科や救急外来を速やかに受診し、上部消化管内視鏡(胃カメラ)で直接虫体を摘出することが最も確実かつ劇的な除痛手段です。摘出した瞬間に激痛が嘘のように消失するのが特徴です。なお、近年は正露丸の主成分(木クレオソート)がアニサキスの運動を抑制する研究なども注目されていますが、自己判断での民間療法に頼り切ることは避け、速やかな医療機関受診を最優先にしてください。

木村 陽翔
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木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。