天体の英語名を理解するうえで避けて通れないのが、古代の文脈です。地球を除くほぼすべての名称は、ローマ神話およびギリシャ神話の神々に由来しています。
たとえば、太陽の周りを最も速く周回する水星は、足の速い使者神メルクリウス(Mercurius)からMercuryと名付けられました。夜空で際立って美しく輝く金星には、愛と美の女神ウェヌス(Venus)の名が与えられています。赤く不気味な光を放つ火星は、軍神マルス(Mars)の象徴です。
最も巨大な木星には最高神ユーピテル(Jupiter)、環を持つ幻想的な土星には農耕神サトゥルヌス(Saturn)の名が冠されました。例外的なのは天王星で、これだけがローマ神話ではなくギリシャ神話の天空神ウラノス(Ouranos)に直接ちなんでいます。海王星のNeptuneは海神ネプトゥーヌス(ポセイドン)に由来しており、青く輝く外観にふさわしい命名と言えます。