リップアイテムを選ぶ際、パッケージの謳い文句に流されてはいけない。日本化粧品検定協会の専門家も強調するように、自らの唇のコンディションに合致した有効成分を見極める眼精が不可欠だ。
現在、市場で二大勢力となっているのが「セラミド」配合処方と「薬用有効成分(医薬部外品)」処方である。セラミドは、細胞間脂質の主成分として細胞同士をつなぎ止め、水分蒸散を物理的に防ぐ。特にバリア機能が低下し、慢性的な縦ジワや乾燥に悩む肌質には、セラミド補給こそが根本解決の鍵となる。
一方で、赤みや出血、皮むけが生じている急性期の唇には、薬用有効成分が威力を発揮する。ビタミンE誘導体やパンテノールなど、修復を促進する成分がダイレクトに作用。化粧品業界においても、普段の保湿にはセラミド系、トラブル時には医薬部外品という使い分けが定説となりつつある。