遠野なぎこは、自身が摂食障害や境界性パーソナリティ障害と闘っていることを公表している。これらの精神的疾患は、幼少期の虐待やトラウマと極めて深い相関関係がある。母親から条件付きの愛しか与えられなかった彼女は、大人になっても自己肯定感を持つことが困難だった。他者との適切な距離感が分からず、極端な人間関係を繰り返してしまう苦悩。
摂食障害は、自らの体をコントロールすることでしか精神のバランスを保てなかった幼少期の防衛反応の名残だ。彼女がブログやテレビで見せる不安定さは、我が儘でも演技でもない。過去の傷が今もなお、現在進行形で彼女の脳と体を蝕んでいる証拠なのだ。私たちは彼女の奇行を面白がるのではなく、その背後にある巨大な痛みに目を向けるべきである。