韓国の科学界が最も問題視しているのは、政府や企業による研究資金の配分方法だ。韓国はGDPに対する研究開発(R&D)費の割合が世界トップクラスである。にもかかわらず、なぜ結果が出ないのか。
答えは簡単だ。すぐに製品化できる「応用技術」ばかりに資金が集中し、何十年も芽が出ないかもしれない「基礎科学」が冷遇されているからである。短期的な成果を求めるあまり、研究者は流行のテーマばかりを追いかけざるを得ない。これでは、ノーベル賞の対象となるような独創的な発見は生まれないと、多くの専門家が警鐘を鳴らしている。