彼の作品を支えているのは、感覚だけに頼る職人技ではない。高度な撮影専用ソフトウェアやポストプロダクション技術の活用も、クオリティを押し上げる重要な要素だ。
コマ撮り業界の標準ソフトである「Dragonframe」を使い、前後のコマを半透明で画面上に重ね合わせながら、動きの軌道をミリ単位で修正していく。また、重力に逆らうダイナミックな空中アクションを表現するために使用する金属製の保持器具(タンク)は、撮影後にデジタル編集で一コマずつ手作業で消去する。アナログなコマ撮り撮影と現代のデジタル処理技術の高度な融合。これこそが、かつてのコマ撮り作品にあったカクつきを排し、滑らかで臨場感あふれるアクションシーンを実現可能にした背景にある。