日本のフィットネス業界の歩みを振り返ると、マシントレーニングに対する人々の意識は大きく様変わりしてきた。かつて筋トレといえば、ゴールドジムに代表されるような、ハードコアなトレーニーやボディービルダーたちが集う特別な聖域だった。重厚な鉄の匂いが漂う空間で、特定の部位を極限まで追い込む文化がそこには存在していた。
しかし、時代は流れた。エニタイムフィットネスをはじめとする24時間営業型のコンパクトなジムが全国の街角に浸透したことで、トレーニングは誰もが日常的にアクセスできるライフスタイルへと昇華した。かつてはマニアックな器具と見なされていたヒップアブダクターも、今や初心者から女性、シニア層までが日常的に活用する「標準装備」として確固たるポジションを築いている。