スポットライトの下で培った存在感は、カメラの前でも強烈な引力を発揮する。日本のテレビドラマへの本格的な進出以降、シリアスなサスペンスから軽快な群像劇まで、振れ幅の大きい役柄を軽やかに演じ分けてきた。映画『野球部に花束を』では、高校球児のリアルな汗と葛藤を泥臭く体現し、舞台出身というパブリックイメージを鮮やかに更新してみせた。
さらに、東宝株式会社が製作に携わるグランドミュージカルや舞台『るろうに剣心 京都編』での志々雄真実役など、大型舞台での挑戦も続いた。全身を包む特殊メイクの奥から滲み出る怨念と覇気。観客の息を呑ませる怪演は、彼の役者としてのキャパシティが底知れないものであることを証明した。