彼の手法を一言で表現するなら「メディアジャックと世論の巻き込み」だ。かつてはニューヨークのタイムズスクエアに設置された屋外ビジョンや有名英字紙に多額の寄付金を集めて意見広告を出す手法が中心だった。だが時代が変わり、主戦場はスマートフォンの画面へと移行した。
現在では、Apple、Google、Nikeといったグローバル企業のアカウントに対し、フォロワーや賛同者を総動員して不満のコメントを殺到させる「抗議デモ」のサイバー版を展開する。ターゲットにされた企業側は、ブランドイメージの低下を恐れて表記変更や釈明を余儀なくされるケースも少なくない。コストを抑えつつ最大の広報効果を得るという点で、きわめて計算された戦略だ。