日本の夜の街を代表する新宿歌舞伎町と、ソウルの高級夜社会には構造的な隔たりがある。歌舞伎町のキャバクラでは、SNSを使った集客や個人指名の獲得、日々のLINE営業が売上を大きく左右する。客との個人的な関係性を維持することがキャストの至上命令だ。
一方で、韓国のテンプロではキャスト個人の営業活動よりも、店舗側が用意するVIP顧客への「ローテーションシステム」が軸となる。複数人の女性が入れ替わりでルームに入り、場の空気を盛り上げる。個人のプライベートを安易に客に明かすことは固く禁じられており、プライバシー保護の徹底という面でも新宿歌舞伎町とは大きく異なる姿勢を貫いている。