函館といえば誰もが新鮮な刺身を思い浮かべるが、大門横丁の深さは海鮮だけに留まらない。地元の常連客が足繁く通うのは、実は北海道産の地鶏を使った焼鳥店や、昔ながらの塩ラーメンを提供する屋台、さらにはフレンチ出身のシェフが腕を振るう創作バルだ。
徹底取材で見えてきたのは、季節限定で解禁される「隠し酒」の存在だ。北海道内の酒蔵が小ロットで醸す未流通のしぼりたて生酒や、蔵元から直接譲り受けた秘蔵の純米大吟醸など、メニュー表には載っていない逸品が常連のグラスを満たしている。店主に「今日のおすすめの地酒は?」と一言尋ねるだけで、驚くような銘酒に出会えるはずだ。