広島での過酷な遠距離生活において、下平さやかが徹底したのは「自分の仕事を決して妥協せず、夫のコンディション調整にも全力を尽くす」という姿勢だった。アスリートの妻として手料理の栄養バランスに気を配り、過密日程を戦う長野を心身両面からサポートした。
広島移籍後、長野は新天地での熱いファン支援に応えるように勝負強い打撃を披露。その裏には、遠く離れた東京から送られる妻の変わらぬ温かいエールと、徹底した生活面のケアがあった。お互いの自立した関係があったからこそ、距離という物理的な障害は二人の絆を強める要素へと変わったのである。