事故が発生したとされる施術メニューの中心には、近年特に高い需要を誇る脂肪吸引術があった。脂肪吸引は体型の変化を即座に実感できる人気の施術である一方、カニューレと呼ばれる金属管を皮下に挿入するため、内臓損傷や大量出血、血管内に脂肪が詰まる脂肪塞栓症といった生命に関わる重大なリスクを常に孕んでいる。
今回のケースでは、執刀医の技術的失策や事前アセスメントの甘さが事故を引き起こしたのではないかという見方が強まっている。捜査機関は医療過失致死の容疑も視野に入れ、当日の術前検査データや麻酔記録の提出を求めている模様だ。解剖結果や専門家の鑑定を経て、過失の有無が厳格に審理されることになる。