一方で、1983年2月1日にリリースされた西城秀樹さんの44作目シングル『ギャランドゥ』という楽曲そのものにおいて、この言葉は体毛とは一切関係がありません。作詞・作曲を担当したロックシンガーのもんたよしのり氏が紡ぎ出した、極めて純度の高い音楽的フレーズでした。
もんた氏が生前のインタビューや音楽番組で明かした証言によると、「ギャランドゥ」というフレーズは英語の「Gal(女性・ギャル)」と「Do(する・行動する)」を組み合わせた造語、あるいは英語圏のスラングである「Gal undone(着崩した・自由奔放な女性)」の響きから着想を得たとされています。歌詞の世界観に登場する「悔しいけれど お前に夢中」「透きとおる肌」といったフレーズが示す通り、主人公の男性を強烈に惑わせる「魅惑的で奔放な大人の女性」を象徴するスキャット的なキーワードとして配置されたものでした。
つまり、語源としての「ギャランドゥ」は本来、洗練された大人のエロティシズムと疾走感を表現したポップス用語であり、それがユーミンの卓越した言語センスによって「肉体美の象徴であるへそ毛」へと鮮やかに転化したのが真相です。