噂が一人歩きした背景には、デジタルメディアの拡散力も大きく寄与している。匿名掲示板である5ちゃんねるのオカルト板や旅行板では、「鬼怒川の古いホテルで不思議な体験をした」といった投稿が長年にわたり断片的に共有されてきた。
さらに近年では、YouTubeなどの動画配信プラットフォームでホラージャンルのクリエイターが「怪談・心霊検証」と称したコンテンツを多数投稿している。昭和の怪談ブームを牽引した稲川淳二の語り口を思わせるような演出で、近隣の廃墟エリアをロケ地とした動画が何百万回も再生される現象が起きた。
こうした動画の関連タグや視聴者のコメント欄において、現役で営業しているホテルの名前が混ざり込んで拡散された結果、検索エンジンがキーワードを連想して提示するアルゴリズムのループが完成してしまったのだ。