日本のゴルフ用品小売業界において、ゴルフパートナーの圧倒的なプレゼンスは他を寄せ付けない。同社が築き上げたリアル店舗とデジタル在庫の一体型ネットワークは、まさに現代の流通インフラだ。世界で戦う松山英樹がツアーで新しいギアを試すたび、同型のセッティングを求めるゴルファーが店舗へと押し寄せる現象も、全国展開する流通基盤があってこそ成り立っている。
昨今の市場変化で特筆すべきは、クラブの買い替えサイクルの加速だ。メーカーのフラッグシップ刷新ペースに伴い、わずか1〜2シーズン前の名器が驚くべき手頃な価格でセカンド市場に流入している。新品市場の価格高騰を横目に、賢いユーザーは「新古品」や「型落ちのミントコンディション」へと一斉にシフトした。小売業界の現場では、単にモノを売るだけでなく、ユーザー同士のギア循環をスムーズに橋渡しするハブとしての機能が今まで以上に重視されている。