1990年代後半、SOMPO美術館所蔵の「ひまわり」に対し、国際的な美術史家の一部から「ゴッホの友人であった画家エミール・シェフネッケルによる模写(贋作)ではないか」という疑義が持ち上がった時期がありました。
この騒動に終止符を打つべく、2001年、オランダのアムステルダムにあるファン・ゴッホ美術館による包括的な科学的調査が実施されました。X線撮影、顔料の化学分析、キャンバスの織り目解析(布の糸密度の照合)など、最新の光学・物理調査が徹底的に行われたのです。
調査の結果、使用されていた麻布の規格がゴッホ美術館所蔵の作品と同一ロールから切り出されたものであること、下層の筆遣いやゴッホ特有の絵の具の重ね順が完全に一致することが確認されました。これにより、シェフネッケル疑惑は完全に否定され、「正真正銘のフィンセント・ファン・ゴッホによる真作」であることが科学的・歴史的に最終確定しています。