実子を持たなかった苦悩と、連れ子を育てた家庭経験という二つの当事者性を併せ持つ高市氏。この特異なバックグラウンドは、彼女が掲げる少子化対策や社会保障政策にも色濃く反映されている。不妊治療に対する経済的支援の拡充や、小児医療体制の強化、出産・育児における女性のキャリア継続支援など、単なる理念にとどまらない現実的な施策を自由民主党内で提言し続けてきた。
自民党総裁選挙においても、日本の人口減少危機に対する強い危機感を表明し、経済的インセンティブと子育て環境の整備を両立させる政策パッケージを提示。産みたくても産めない人々への温かいまなざしと、次世代を育てる家庭への力強い支援を両立させようとする彼女の少子化対策は、自身の体験に根ざした説得力を持っている。