二人の物語の始発駅は、豊かな自然と歴史的街並みが残る岡山県津山市にある。小学校時代、同じ教室で過ごした二人は、当時から互いの持つ独特の感性を肌で感じ取っていたという。目立つことが好きでクラスのムードメーカーだった少年期の河本と、どこか独特の美意識を持ち静かな存在感を放っていたオダギリ。タイプは違えど、不思議と波長が合う間柄だった。
当時の津山での体験は、後の二人のクリエイティビティに計り知れない影響を与えている。地方都市特有の緩やかな時間の流れや、泥臭くも温かい人間関係。それが、俳優として、あるいはお笑い芸人として表現の世界へ飛び込む原動力となった。上京後、それぞれの道でブレイクを果たした二人が再会した時、故郷の思い出は一瞬で時間を巻き戻す魔法となったのである。