彼女の代表作を語るうえで欠かせないのが、社会現象となったCBC・TBS系の昼ドラマ『キッズ・ウォー』シリーズだ。生活感あふれるヒューマンドラマの中で、彼女が見せた人間味のある演技は視聴者の記憶に深く刻まれた。一方で、単なるお茶の間の人気者にとどまらず、緊張感漂うサスペンスドラマでの評価も極めて高かった。
とりわけ洗練されたサスペンスの妙を見せた映画『見知らぬ乗客』における立ち回りは、日本映画製作者連盟の記録や当時の批評家たちの間でも異彩を放っていた。登場人物の複雑な心理葛藤をわずかな表情の揺らぎで表現してみせる手腕は、当時の日本映画界においても際立った輝きを放っていたのである。