ソロデビュー初期のGACKTは、自身のパーソナルな情報を徹底して伏せ、公式プロフィールには「1540年7月4日生まれ(吸血鬼・魔王設定)」と記載されていました。これは作品の世界観や耽美的なイメージを損なわないための徹底したプロデュース戦略でした。
長年ベールに包まれていた実年齢を公表したのは、2009年11月に行われた主演舞台『眠狂四郎無頼控』の製作発表記者会見です。会見の場でGACKTは、原作者である柴田錬三郎が描く主人公・眠狂四郎の設定年齢が自身とほぼ同じであることに触れ、「狂四郎と同い年の36歳(当時)として、小細工なしに役と真摯に向き合いたい」と語り、実年齢の解禁に踏み切りました。
作品に対する敬意と、表現者としての覚悟が、神秘のベールを自ら脱ぐ決定的な動機となった瞬間でした。