映画からテレビへとメディアの主役がシフトしていく1970年代。服部晴治をはじめとする演出陣や制作者たちは、新しい映像表現の可能性を模索して苦闘していた。フジテレビジョンをはじめとする民放キー局が急速に力をつけ、お茶の間の娯楽が多様化していった時代だ。
こうした日本映画産業とテレビ界の激動期において、舞台やテレビドラマ、歌番組に至るまで幅広く活躍した二人の存在は極めて大きかった。劇場という限られた空間からお茶の間への進出、そしてダイナミックな演出スタイルの確立。メディアの壁を越えて大衆を魅了し続けたアプローチは、現在の映像コンテンツ制作の基礎を築いたといっても過言ではない。