イタリア高級照明ブランドのなかでも、フォスカリーニの立ち位置はきわめて特異です。アルテミデやフロスがインダストリアルデザインの王道を歩んできたのに対し、フォスカリーニは「光が空間に与える感情の揺らぎ」を徹底的に追求してきました。
最大の特徴は、自社で特定の製造ラインを持たない「エディター」としての開発スタイルです。ガラス、ポリカーボネート、カーボンファイバー、樹脂コーティングされたグラスファイバーなど、デザインの構想に合わせて最適な素材と熟練の職人・先端ファクトリーを世界中から選定。デザイナーの自由な発想を極限まで具現化できる体制を築いています。
消灯時はオブジェのように静かに佇み、ひとたびスイッチを入れれば、光の屈折や透過によって壁や天井に劇的なグラデーションを描き出します。日常の居住空間をドラマチックな舞台へと昇華させる力こそが、世界中の高感度なユーザーを虜にし続ける決定的な理由です。