彼女がスクリーンやテレビドラマで放つ特有の存在感は、共演者との対比においてよりいっそう顕著になる。高身長の男性俳優と並んだ際には、相手の大きさを引き立てつつも、自身の存在感が埋もれることは決してない。一方で、小柄な俳優や若いキャストと共演する場面では、包み込むような温かみのある母親像や理解者を完璧に演じ分ける。
カメラワークやライティングの技巧もあるが、何よりも風吹ジュン自身が持つポジショニングの妙が光る。体格差を意識させない自然な立ち振る舞いと、視線の配し方ひとつで空間の空気感をコントロールする技術。これこそが、多くの監督やプロデューサーから絶大な信頼を寄せられる理由である。