近年、数々の復讐劇が生み出されてきたが、『ブラックファミリア〜新堂家の復讐〜』が一線を画す理由はどこにあるのか。それは、単なる悪への制裁ではなく、「家族とは何か」「正義とは誰のためのものか」という問いを突きつけてくる点にある。
日本のテレビドラマにおける復讐ミステリーのジャンルに、まったく新しい風を吹き込んだ本作。脚本の緻密さはもちろんのこと、それを血の通った人間ドラマとして昇華させたのは間違いなくキャストの演技力だ。悪を打ちのめす爽快感と、失われたものは二度と戻らないという切なさが同居する独特の後味。これこそが、放送終了後も根強い人気を誇り続ける最大の理由だろう。