杉浦直樹さんの魅力は、単なる数値上の高さにとどまりません。若い頃の写真やフィルムアーカイブを見直すと際立つのが、頭部の小ささと手足の長さ、そして完璧な姿勢の良さです。
本場仕立てのテーラードジャケットやトレンチコートを羽織った姿は、日本人離れした美しいシルエットを描いていました。肩甲骨が自然に開いた凛とした立ち姿は、日生劇場や数々の舞台演劇で鍛え抜かれた身体感覚によるものです。
また、余分な脂肪を一切感じさせないシャープなフェイスラインと顎のラインが、首の長さを引き立て、スーツのVゾーンを華麗に演出していました。派手な装飾に頼ることなく、シンプルな着こなしで大人の色気を漂わせるそのスタイルは、現在もメンズファッションの理想形として語り継がれています。