半世紀以上にわたり正調の普及に努める日本野球拳協会は、現在も「服を脱ぐ行為は一切禁止」という厳格な姿勢を貫いている。同協会が提示する正調のルールは至ってシンプルだが、奥が深い。打者や投手の構えを模した踊りを歌に合わせて披露し、楽曲の締めに合わせて「じゃんけん」を行う。
勝負が決した後は、勝者が意気揚々と踊りを続け、敗者は潔く頭を下げて次へと繋ぐ。そこにあるのは、互いの健闘を称え合うスポーツマンシップそのものだ。酒の席での余興として広まる過程で「負けたら服を脱ぐ」というルールが一部で付加されたが、これは本家の意図とは大きくかけ離れた俗説に過ぎない。