彼の真骨頂は、何と言っても撮影現場での姿勢にある。妥協を一切許さない姿勢は時にストイックすぎると評されることもあるが、それはすべて「観客に本物を届けたい」という一心からくるものだ。台本の読み込みはもちろん、撮影現場の空気感や照明、カメラワークにまで配慮を行き届かせる。
共演する若手俳優たちにとって、彼と同じ空間で芝居を交わす時間は何物にも代えがたい財産となっている。背中で語り、時には熱く議論を交わしながら作品を作り上げる泥臭いアプローチ。効率化が進む現代の映像制作現場において、彼のスタイルは「ものづクオリティの原点」を思い出させてくれる。