見た目の格好良さだけでドライガーデンを導入し、数シーズンも経たないうちに撤去やリフォームを余儀なくされる家庭には、共通する典型的な4つの失敗パターンが存在します。
第1の失敗例は、「日本の梅雨と長雨による根腐れ」です。アガベやサボテンなどの乾燥地帯原産の植物は、過剰な水分を極度に嫌います。一般的な庭土(黒土や粘土質の土)のまま植え付けてしまうと、土中の水分が何日も抜けず、根が呼吸困難に陥って腐敗します。株の中心部からジュレ状に溶けて崩壊し、購入時に数万円した大株が一瞬で無駄になる事例が後を絶ちません。
第2の失敗例は、「冬の寒冷・降霜による枯死」です。「乾燥に強い=寒さにも強い」と誤認し、氷点下になる地域で耐寒性の低い品種を地植えにしてしまうケースです。葉が凍結して黒ずみ、春を迎える前に全滅してしまうトラブルが頻発しています。
第3の失敗例は、「石の隙間から生える雑草の猛威」です。割栗石や砂利を敷き詰めた庭は、一見すると草が生えにくそうに見えます。しかし、下地に適切な防草シートを敷いていない場合や、石と石の間に風で飛来した土埃が堆積すると、スギナやススキなどの強害草が根を張り巡らせます。石をひとつずつ退かさなければ除草できず、維持管理に膨大な労力を奪われることになります。
第4の失敗例は、「トゲや成長スピードによる生活動線の圧迫」です。アガベの鋭利な鋸歯(トゲ)やユッカの硬い葉先は、小さな子どもやペットにとって重大なケガの危険を伴います。アプローチ沿いや玄関ドアのすぐ近くに植えた結果、通行時に服を引っ掛けたり身体を傷つけたりして、泣く泣く移植するケースも目立ちます。