「何秒までなら素手で触っても耐えられるのか」という疑問を持つ方もいますが、安全と言える許容時間は実質的に0秒(素手での接触自体が厳禁)です。接触の仕方や圧力によって皮膚の損傷スピードは大きく変化します。
握りしめる、あるいは濡れた手で触れた場合、わずか1〜2秒の接触で「第1度〜第2度凍傷」に達します。初期症状として、触れた部分がロウのように白く硬くなり、針で刺されたような激痛や強いしびれが走ります。その後、血流が戻るにつれて赤く腫れ上がり、数時間から翌日にかけて内部に液体が溜まった水ぶくれ(水疱)が形成されます。
接触が5秒以上に及んだり、皮膚がドライアイスに凍り付いて剥がせなくなったりすると、皮下組織、血管、神経にまで壊死が及ぶ「第3度〜第4度凍傷」へと急速に悪化します。神経が凍結破壊されると痛みすら感じなくなり、時間の経過とともに患部が紫色から黒色へと変色して皮膚が壊死します。最悪の場合、指先の切断や機能障害を余儀なくされるため、秒単位の油断が一生の後悔に直結します。