10月5日、カリフォルニアからの報せが世界を駆け巡った。Apple Inc.の共同創業者であり、デジタル時代の開拓者であったスティーブ・ジョブズが56歳で死去。彼が世に送り出したiPhone 4Sは、遺作にして最高傑作として世界中で爆発的なヒットを記録した。
ジョブズの死は一時代の終焉を意味すると同時に、IT・通信産業全体の地殻変動を加速させた。フィーチャーフォン中心だった日本のモバイル市場も、これを機に一気にスマートフォンシフトへと舵を切ることになる。手元のアナログなデバイスが姿を消し、常時接続されたデジタル空間へと人類が本格的に移行した歴史的瞬間であった。