法廷で次々と明かされたのは、石橋被告の身勝手な動機と、以前から常習化していた異常な運転トラブルの実態でした。石橋和歩の生い立ちや過去の行動履歴を捜査当局が調査した結果、この東名高速での事件は決して偶発的なものではなかったことが判明しています。
福岡県出身の被告は、建設作業員などの職を転々とする生活を送る中で、日常的に気に入らない他車への幅寄せ、無理な割り込み、クラクションでの威嚇を繰り返していました。実際、東名高速の事故を起こす前後わずか数ヶ月の間にも、山口県内などで複数の一般ドライバーに対して同様の進路妨害やドアを蹴りつけるなどの暴力行為に及んでおり、器物損壊や強要未遂などの罪でも起訴されています。
法廷に立った被告は、反省の弁を口にすることはあっても、証言台で「自分は悪くない」「相手が文句を言ってきたからだ」と責任を転嫁するような発言を散発。遺族の痛切な叫びに対しても真摯に向き合う姿勢を欠き、その態度は傍聴人や裁判官、そして世論の強い怒りを買いました。