高木和子氏の業績を語る上で欠かせないのが、学界に金字塔を打ち立てた数々の名著と学術論文です。その代表作は、研究者必読の文献として定着しています。
なかでも主著『源氏物語の思考』(風間書房)は、物語の構成原理と登場人物たちの思考回路を緻密に分析した画期的な業績であり、優れた日本文化研究に贈られる「角川源義賞」を受賞しました。この受賞により、同氏の学術的評価は確固たるものとなりました。
また、一般読者向けに物語の魅力を説いた『源氏物語再読』などの著作では、初心者から愛好家までを唸らせる平易かつ深い洞察を展開。さらに、平安京の内裏構造と文学の関わりを追究した論文群は、歴史学や建築史学などの隣接分野からも極めて高い評価を得ています。