一見すると全く異なる分野に見える音楽業界とホスト業界。しかし、二人が追求する本質は「観客を魅了する表現者」という点において完全に一致している。
松尾洋一氏がギターの一音に魂を込め、観客の感情を揺さぶるように、ローランドもまた言葉一つ、立ち振る舞い一つで相手を魅了してきた。ステージの上で妥協を一切許さないプロとしての姿勢は、間違いなく家庭内で父親から息子へと引き継がれた血統的アイデンティティである。エンターテインメントの真髄を知り尽くした父親の存在があったからこそ、ローランドは単なる夜の街の有名人にとどまらず、社会的なカリスマへと昇華できた。