Q1:第四脳室が閉塞した場合、最初に出る前兆症状は何ですか?
A1:最も代表的な前兆は「起床時の後頭部痛」と「原因不明のふらつき・浮動感」です。寝ている間に頭蓋内圧が上昇するため、朝起きた直後に頭が締め付けられるように痛み、起き上がって活動を始めると数時間でわずかに和らぐというパターンを繰り返します。また、歩行時に体が左右どちらかに傾くような平衡感覚の狂いも初期から頻発します。
Q2:健康診断や脳ドックで「第四脳室の拡大」を指摘されました。すぐに手術が必要ですか?
A2:直ちに手術が必要とは限りません。加齢に伴う全般的な脳萎縮の結果として脳室が広がって見える「代償性拡大」であるケースも多いためです。ただし、正常圧水頭症の初期変化や、くも膜下腔の循環不全が隠れている可能性もあるため、過去の画像との比較や、シネMRIによる髄液動態の確認を含めた専門医による精査が強く推奨されます。
Q3:第四脳室の腫瘍は、手術ですべて取り切ることは可能ですか?
A3:腫瘍が発生している場所によります。第四脳室の天井側(小脳側)に主座がある腫瘍は比較的安全に全摘出を目指せます。しかし、底面である菱形窩(脳幹)に強く癒着・浸潤している場合は、呼吸や心拍などの生命機能を守るため、あえて微小な腫瘍を残す「意図的部分摘出」を選択し、術後に定位放射線治療などを組み合わせてコントロールを図るのが現在の標準的な治療戦略です。