ネット上の情報やオカルト的な言説では、「地震雲が現れてから数時間後〜2、3日後に揺れる」「1週間以内に巨大地震が発生する」といった具体的なタイムラグが語られることが珍しくありません。
しかし、こうした「何日後に発生する」という主張は、統計的な検証に耐えうるものではありません。日本列島およびその周辺海域では、マグニチュード3〜4クラスの小規模な地震を含めると、ほぼ毎日どこかで揺れが観測されています。そのため、「雲を見た後、数日以内に地震が起きた」という体験談は、統計上いくらでも偶然の一致として成立してしまいます。
「雲が出たけれど何も起きなかった日」は人々の記憶から消え去り、「雲が出た後にたまたま揺れた日」だけが強く記憶に残るという心理的な偏り(確証バイアス)が、タイムラグに関する俗説を補強し続けているのが実態です。