四条烏丸のビジネス街で働く地元ワーカーたちが口を揃えて「秘密にしたい」と語るのが、夜の営業を本業とする居酒屋が提供する昼限定の定食だ。物価高騰の波が押し寄せるなか、驚くべきことに千円でお釣りが来るメニューが今なお健在である。
烏丸通から一歩入った路地に位置する大衆酒場では、毎朝市場から仕入れる新鮮な刺身定食や、揚げたてサクサクの唐揚げ定食が850円前後で提供されている。白米の大盛りやおかわりが無料の店舗も少なくない。昼時の短い時間でいかに満足感を届けるか。大衆居酒屋ならではの機動力と仕入れルートの強みが、圧倒的な価格破壊を生み出している。