地球と月の距離は38万キロ!全惑星が入る驚きの隙間と離れる理由

地球と月の距離は38万キロ!全惑星が入る驚きの隙間と離れる理由

地球と月の距離は38万キロ!全惑星が入る驚きの隙間と離れる理由の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。

長年変わらない夜空のシンボルに見える月ですが、精密な観測により毎年約3.8cmずつ地球から遠ざかっていることが証明されています。この数字は人間の爪が伸びるスピードとほぼ同じです。

この驚くべき事実が判明したのは、アポロ計画の宇宙飛行士たちが月面に設置してきた「レーザー反射板(再帰反射器)」のおかげです。地球の天文台から発射した強力なレーザー光が月に届き、反射して戻ってくる往復時間をミリ単位で計測することで、距離の微小な変化が正確に割り出されました。

月が離れていく根本的な原因は、月と地球の間で働く「潮汐力(ちょうせきりょく)」にあります。

月の引力によって地球の海水は引っ張られ、満ち引き(潮汐)が起こります。しかし、地球は月が公転するスピード(約27日)よりもはるかに速いスピード(1日1回転)で自転しているため、海水が盛り上がった場所(潮汐バルジ)は月の正面よりも少し前方に引きずられます。

この前方へズレた海水のかたまりが月を前方へと引っぱるため、月の公転速度にエネルギーが与えられます。物理学の「角運動量保存の法則」に従い、エネルギーを得た月は徐々に外側の軌道へと押し出され、年間3.8cmのペースで地球から離れていくのです。

同時に、海水と海底の摩擦によって地球の自転にはブレーキがかかっており、地球の1日の長さは10万年で約1秒〜2秒ずつ長くなっています。恐竜が生きていた白亜紀の地球では、月はもっと大きく空に見え、1日は約23時間程度だったと推定されています。

中川 明日香
Author

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。