マツコ・デラックスの好感度の推移を振り返ると、その評価はまさにメディア露出のステージとともに大きく揺れ動いてきました。
ブレイク初期にあたる2000年代後半から2010年代前半にかけては、歯に衣着せぬ発言と博識ぶり、そして時折見せる深い人間愛のギャップが絶大な支持を集め、「最も信頼できるタレント」としての地位を不動のものにしました。この時期の世間の声は、圧倒的な称賛一色だったと言えます。
潮目が変わり始めたのは、各民放キー局でプライム帯のレギュラー番組をほぼ毎日網羅するようになった頃からです。あまりの権威化により、発言一つひとつがニュースのヘッドラインを飾り、社会的影響力を持ちすぎた結果、「嫌いな芸能人ランキング」でも上位に名前が挙がるという二極化現象が発生しました。圧倒的な人気者であるがゆえに、それに比例して反発を覚える層も増大するという、国民的スター特有のジレンマに直面しています。