ファンやメディアの間で長らく議論の的となってきたダルビッシュ有のロン毛の理由ですが、その核心にあるのは「ヘアドネーション(医療用ウィッグのための毛髪寄付)」活動です。
小児がんや先天性の脱毛症、不慮の事故などで髪を失った子どもたちへ無償提供される医療用ウィッグを作るためには、通常31センチ以上の健康な毛髪が必要とされます。ダルビッシュ投手は妻の聖子さんとともに社会貢献活動やチャリティに深く関心を寄せており、自らの髪を伸ばして寄付することを決意しました。
トップアスリートとして日米のメディアから常に一挙手一投足を注目される立場を活かし、「自分が髪を伸ばすことでヘアドネーションの認知度を高めたい」という明確な社会的メッセージが込められていたのです。単なるファッションの枠を超えたこの温かい行動は、真相を知った多くのファンから大きな賞賛を浴びることとなりました。
また、実利的な側面として「頻繁にヘアサロンへ通う時間を節約し、日々のトレーニングや家族との時間に充てられる」という合理的なライフスタイルの一環でもあったと語られています。ストイックに野球と向き合う彼らしい、極めて合理的かつ意義深い選択でした。