胆管がんと闘った著名人たちの体験談や手記を分析すると、いくつかの「意外な初期症状の共通点」が浮かびあがってきます。胆管がんは「沈黙の病」と呼ばれ、初期には自覚症状がほとんどありません。しかし、注意深く振り返ると、日常の些細な変化が病の兆候だったケースが少なくありません。
最も多く挙げられる初期の異変が、目や皮膚が黄色くなる「黄疸(おうだん)」です。胆管が腫瘍によって詰まることで、消化液である胆汁成分(ビリルビン)が血液中に逆流し、全身に回ることで生じます。この黄疸に伴い、皮膚全体にかゆみが生じることも代表的なサインです。実際、多くの有名人も「理由のない皮膚の強烈にかゆみ」を最初の異変として挙げていました。
さらに、便や尿の色にも顕著な変化が現れます。胆汁が腸に流れ込まなくなるため、便の色が白っぽく淡い粘土のような色(灰白色便)になり、逆に尿は濃い紅茶やウーロン茶のような色へと変わります。胃の不快感や全身の倦怠感を「疲れのせい」と見過ごしてしまう人が多い中、こうした排泄物や皮膚の変化こそが、体に潜む異常を知らせる緊急SOSなのです。