東京大学や海外の研究機関が近年発表した小規模コミュニティにおける猫の社会構造レポートは、興味深い事実を解き明かしている。群れの中心にいるボスは、暴力によって他者を従わせているのではない。むしろ「パニックを起こさない平常心」と「無駄なエネルギーを使わない洞察力」によって、周囲から自然と信頼を集めているという。
突然の強風や大きな工事音に見舞われた際、真っ先にパニックを起こして逃げ出す若猫を横目に、堂々とその場に留まり状況を見極める。その揺るぎない態度こそが、周囲の猫たちに「この奴の近くにいれば安全だ」という確信を与える。言葉なきカリスマ性とは、まさにこのことだ。