近年の日本における映画興行を語る上で、アニメーション映画が持つ爆発的な集客力は外せない。特に、かつて社会現象を巻き起こした劇場版『鬼滅の刃』のメガヒット以降、ファミリー層だけでなく大人の映画ファンも劇場へ足を運ぶムーブメントがすっかり定着した。
配給大手の東宝をはじめとする各社が送り出すアニメ作品は、映像美と音響効果の進化が著しい。新海誠監督に代表される繊細な色彩描写や圧倒的なスケール感を持つ作品は、テレビやスマートフォンの画面ではなく、大きな劇場スクリーンで鑑賞してこそ真価を発揮する。緻密に描き込まれた背景美術や、極上の劇中歌が館内に響き渡る瞬間、観客は一瞬にして物語の世界へと引き込まれていく。