国語辞典を開くと、「べらぼう」の項には明確な二重性が見て取れる。第一の意味は、人を罵る言葉だ。「この、べらぼうめ」といった歌舞伎や落語の台詞でおなじみの、愚か者やたわけ者を指す用法である。
だが、真の魅力は第二の意味にある。「べらぼうに高い」「べらぼうに面白い」といった極端さ、常識を超えた度外れて巨大な状態を表す副詞的用法だ。肯定とも否定とも取れるこの独特の振り幅こそが、他の罵倒語にはない深みを生み出している。
国語辞典を開くと、「べらぼう」の項には明確な二重性が見て取れる。第一の意味は、人を罵る言葉だ。「この、べらぼうめ」といった歌舞伎や落語の台詞でおなじみの、愚か者やたわけ者を指す用法である。
だが、真の魅力は第二の意味にある。「べらぼうに高い」「べらぼうに面白い」といった極端さ、常識を超えた度外れて巨大な状態を表す副詞的用法だ。肯定とも否定とも取れるこの独特の振り幅こそが、他の罵倒語にはない深みを生み出している。